弊社では、長年『四角いハンカチ』を作り上げてきました。
その技術のこだわりは『まっすぐな生地にプリントをする』ということです。
準備段階で反物ごとに生地目を検査し方向性を合わせ生地積みをします。生地の横糸の目曲り湾曲バイアスや斜行バイアスは各捺染機での布目矯正機の微調整により徹底して矯正します。これは弊社が長年、四角いハンカチを作り上げてきた最も誇れる技術の一つです。
弊社では必ず本番加工前の色チェック(加工前の本機での見本取り)を行います。
それぞれの生地に対しての適正なスキージ圧の調整及び色合わせ・型の確認をし、本番加工時に不具合が出ない様に進めています。難易度の高いリピートオーダー分も毎回色チェックを行います。
デザインデータから製型(版)を作り、試刷りをします。
お客様と色の確認をしながら何度か試刷りを繰り返し、ご納得いただいけましたら量産に入ります。
ここで作成したデータを元に量産加工します。また、製品の色順などレシピとして保管します。
見本用自動調液機
サンプル作成用 染料母液タンク
染色糊撹拌トレー
プリント(絵刷り)データ
見本機によるプリント
傾斜台での見本刷り
編み物、ニットなどは丸巻で、織物は三つ畳みで入荷します。
お客様のオーダーごとに生地を積んでいき、生地の間に黒色のさしを入れ生地目をチェック。
またこの段階で布をオーバーロックミシンでつなぎ、プリントの準備をします。
編み物、ニット
織物
黒色のさしを入れ生地目をチェック
生地目のチェック
ミシンで生地をつなぎます
染料は量産用自動調液機CCKを使用。最小4㎏~最大50㎏までの色糊を作れます。26種類の染料タンク。3ラインの色糊作成が可能です。また顔料や特殊な色糊はビーカーで量り、手造りします。
調液が出来たら本番直前に3mの試刷りをし、蒸し、洗いをして仕上げ見本と見比べチェックをします。品質保持のため調液や色のチェックはここでも欠かせません。
上部が染料タンク、下部で色糊作成
染料計量部
色糊撹拌部
自動布目矯正機でプリント前に生地の縦糸と横糸を真っすぐに矯正します。
プリントは定番の641mmリピートに加え725mm・819mm・914mmリピートの4タイプのプリントが可能ですので、大柄のデザインや25インチサイズのデザインなど、お客様の色々なご要望に対応することができます。
各リピートの色数は641mm→16色、725mm→7色、819mm→7色、914mm→16色(国内唯一)
ロータリースクリーンの特長である連続柄や総柄以外にもハンカチやカット物やパネル柄もできます。
また、量産向きですが、弊社では多品種、小ロットにも対応しています。
自動布目矯正機
プリント風景
ロータリースクリーン乾燥機入口
プリント前に生地の縦糸と横糸を真っすぐに矯正します。
確認用の白生地で型合い及びスキージ圧を調整します。
また精度を高めるために機械メンテナンスもコマメに行います。
スクリーンユニット数は15ユニット(15色)まで対応できます。
手動布目矯正機
フラットスクリーンプリントライン
フラットスクリーンプリント風景
他のプリントと大きく違うのは製版が不要なことや発色、グラデーションや写真などデザインを再現するのが得意です。
また小ロットで短納期も可能です。
インクジェットプリント
インクジェットプリント
セーターのようなデザインも
リアルに表現できます
蒸し機で蒸して染料を定着させます。素材に応じて蒸し時間を5分蒸し、10分蒸し、15分蒸しなどに変えます。
その後、洗い工程でウインス(生地をロープ゚状にして洗う)やオープンソーパー(生地を広げた状態で洗う)で余分な染料や糊を落とすために洗い、最後に乾燥させます。
蒸し機
ウインス
オープンソーパー
プリント不良、縫製不良を確認。検針機で異物などが入っていないか検品します。
また温度や湿度、採光が管理された部屋で出荷を待ちます。